生体販売説明書(カメ目)

お願い

この生体販売説明書は、動物の健康及び安全の確保及びに危害又は迷惑等の防止が図られるように、
動物の愛護及び管理に関する法律施行規則第8条の規定に基づき、
販売業者が、動物の特性・状態・適正な飼養管理などの情報を顧客に提供するためのものです。
種類毎に応じた飼育方法については、専門書等をご覧下さい。

動物の特性及び状態に関する情報

ニ 飼養又は保管に適した飼養施設の構造及び規模(販売/貸出し)

  • 飼育する生体のサイズに応じた、飼育ケージ(爬虫類専用ケージ・水槽・衣装ケース・トロ舟など)を利用すること。
  • 種類に応じた通気性があること。
  • 脱走出来ないこと。
  • 飼育個体に対して充分な広さが確保されていること。
  • 必要に応じて、赤玉土などの床敷きを敷くこと。
  • 必要に応じて、日光浴の実施や照明器具の設置、バスキングライトを設定すること。
  • 必要に応じて、保温器具やエアコンを利用し、温度を調整すること。
  • 必要に応じて、浮島やシェルターを設置すること。

ホ 適切な給餌及び給水の方法(販売/貸出し)

  • 種類に応じて、ケージに水入れを入れるか、霧吹きなどで飲ませること。
  • 設置した水入れの水は、定期的に交換すること。
  • 種類によっては、餌の水分量で対応すること。
  • ミズガメの場合は水の交換を行い、生活空間の飲水を清潔に保つこと。

ヘ 適切な運動及び休養の方法(販売/貸出し)

  • ある程度の広さのケージを利用すること。
  • 春や秋など、庭で散歩させるなどで対応すること。
  • 散歩させるときは熱中症や凍える、事故などを避ける。
  • 泳げる程度のスペースの水槽を用意すること。
  • あまり触りすぎないこと。
  • シェルターなどを用意し、落ち着ける環境を作成すること。

ト 主な人と動物の共通感染症その他当該動物がかかるおそれの高い疾病の種類及びその予防方法(販売/貸出し)

  • サルモネラ・レプトスピラ・クリプトスポリジウムなど。
  • 複数飼育している場合などは、個体間の感染を防ぐため、検疫期間を設けること。
  • なるべく単独飼育を行い、個体間を触る場合は手を消毒するなどの対策をとること。
  • 汚染された飼育器具は、可能ならばピューラックスなどを利用して消毒すること。
  • 清掃など。汚れの程度を見ながら必要に応じて実施し清潔に保つこと。

チ 不妊又は去勢の措置の方法及びその費用(哺乳類に属する動物に限る。)(販売)

哺乳類に属していないため割愛。

リ チ に掲げるもののほかみだりな繁殖を制限するための措置(不妊若しくは去勢の措置を不可逆的な方法により実施している場合を除く。)(販売)

  • 爬虫類の場合、繁殖しても、ブリーダ向けの直売イベントなどがあったり、店舗に引き取ってもらう方法を考えた後に増やすこと。
  • 人気の無い種類など、手放すのが難しくなる種類に関しては、無計画な繁殖は避けること。

ヌ 遺棄の禁止その他当該動物に係る関係法令の規定による規制の内容(販売/貸出し)

  • 捨てないこと。
  • 日本の冬でも生き残る種類の場合、定着する可能性がある。
  • 専門店などで買取や引き取りを行ってくれる場合もあるので、飼育できなくなった際は相談すること。

ソ イからレまでに掲げるもののほか、当該動物の適正な飼養又は保管に必要な事項(販売/貸出し)

  • 逃走などをした場合、爬虫類の生態を知らない人が見つけると、思わぬ誤解を受け、また生存率も高くないため、日頃から逃走出来ないような管理を徹底すること。
  • 飼育している生体が、噛み付くなど他の人に危害を加えないようにするため、爬虫類の生態を知らない人が触るような場所を避けるなど、管理には気を付けること。
  • 盗難防止のため、屋外で飼育する場合、監視カメラや防犯センサーなどを設置する事を推奨します。
  • 国際希少野生動植物種の申請などで必要になる事がありますので、当生体販売説明書は無くさないよう保管してください。